陽気なドン・カミロ
洗礼名を与える権利が神父にある旧教国では、名うての活動家も突き詰めた所では分が悪く、喧嘩の第一ラウンドは町長ペポネの負け。彼の誕生まもない子供に名前をつけなくては……。そして、“人民の家”なる公共施設建設に着手したペポネに対抗し、司祭ドン・カミロは遊園地開設を宣言。途中、親に結婚を反対され心中を図ったカップルを二人して助けたりの挿話がありはするが、“人民の家”落成に臨んでまたも大騒動。ドン・カミロは責任をとって他教区へと転出となるが、出発の日駅に見送る者は誰もいず、しかし……。