魔性の女
(C)1968 日活
田舎娘の涼子は、都会のチンピラたちに襲われたが、妖艶な姿体の持主の故に、悪徳高利貸の杉江に拾われ、今は妻の座におさまっていた。夫の杉江は、暴力団を使って、庶民から法外な金利をむさぼっていたが、恐喝汚職事件を起し、入獄していた。涼子は、そんな杉江が獄死することを望んでいた。そうなれば、労せずして莫大な遺産が転がり込んでくるのだからと。だが夫のいない生活は淋しかった。そして毎夜の如く銀座の高級クラブに出入りして、男を誘惑していた。そんなある日、涼子は、精惇な絵描き関根に出会った。