ぼくのおじさん
(C)1972北杜夫/新潮社 (C)2016「ぼくのおじさん」製作委員会
学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男。「自分のまわりにいる大人について」というのがテーマ。公務員の父と専業主婦の母では面白いものが書けそうにない。居候しているぼくの“おじさん”は、大人のくせに万年床に寝転がってマンガばかり読み、時には僕をダシにお母さんからお小遣いをもらうこともある大人。雪男は、そんなおじさんを題材に作文を書くことにする。
そんなある日、おじさんにお見合い話が持ち上がった。乗り気でないおじさんだったが、目の前に現れたお見合い相手はハワイの日系四世で絶世の美女・稲葉エリー。ぼくの心配をよそにおじさんはエリーに一目惚れ! だが、エリーは祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためにハワイへ帰ってしまう。
エリーに会いたい一心で、あの手、この手を駆使してハワイへ行く策を練るおじさんだが、ことごとく失敗。だが、奇跡が訪れ、ハワイに行けることに。おじさんと雪男はエリーを追いかけてハワイへ行くが、なぜか和菓子屋の御曹司、青木もやってきた! どうなるおじさんの恋?