ダバング 大胆不敵
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インドのとある田舎町ラールガンジに暮らす聡明な少年チュルブル・パンデー。彼は、実の母ナイニーと血のつながりがない義父プラジャーパティ・パンデー、弟マカンチャンドと暮らしていた。マカンチャンドは父の実の息子であるが故、父からは甘やかされていたが、チュルブルはぞんざいな扱いを受けていた。しかし、母ナイニ―は二人を平等に愛してくれた。それだけが彼にとって心の支えであった。
21年後――。チュルブルは、ロビンフット・パンデーの異名を持つ警察官となる。強盗から金を奪って我が物にする汚職警官ではあったが、強きをくじき弱きを助ける、正義感を持つ男だった。一方、弟のマカンチャンド通称・マッキーは定職にも就かずブラブラする生活を繰り返していた。しかし、マッキーにはニルマラーという恋人がおり、二人は結婚を夢見ていた。そんな二人の気持ちをよそに彼女の父親は認めようとしなかった。なぜなら、マッキーには経済的な余裕がなかったためである。
そんななか、チュルブルは一人の女性と出会い恋に落ちる。名前はラッジョー。チュルブルは猛アタックをするが、すれ違うばかり。彼女にはアルコール中毒の父親がいた。彼女はそんな父を心配し「父が生きている限りは結婚しない」と頑なな決意をしていたのだ。
一方で権力を手に入れようとしている青年政治家のチェーディー・スィンは、事あるごとに邪魔をするチュルブルに苛立ちを感じていた。その苛立ちはやがて敵意に変わり、チュルブルを始末するためにある作戦を計画する…。