伝七捕物帖 銀蛇呪文
(C)1957 松竹
シリーズ第8作。
甲府勤番山内日向守は、禁制の麻薬を栽培して、江戸室町の薬種問屋の近江屋を通じて売らせていた。ある日近江屋に奇怪な呪文が舞い込み、妻のお勢津が殺され、ついで次女のお京も何者かの手にかかって殺された。その後江戸の町に横笛を吹く幽霊が出るという噂がたった。北町奉行同心の橘三四郎は伝七に、この事件の協力を頼んだ。早縄の五兵衛に追われている近江屋の手代伊乃吉が、女房お俊の幼馴染みの花魁小袖太夫のところに隠れているのを助けての帰り、怪しげな猩々を目撃し、覆面の武士に襲われた。お勢津の死を疑った伝七は、墓をあばいて別人であることを発見し、両国の川開きで日向守と同じ船に乗っているお勢津をみつけた。