懐しのアリゾナ
グランド・キャニオンの近く、ウルフ・クロッシングの麓にある小さな小屋にトニア・マリアという美しい女が住んでいた。トニアの心には聖母マリアの聖さがあった。が、その体内を流れる血はカルメンの血であった。こうしたトニアを心の底から愛したのはこの界隈切っての伊達者、大胆不敵の山賊シスコ・キッドなのである。が、このシスコ・キッドはお尋ね者なのである。その首には5000ドルの賞金が賭けられている。第17騎馬隊の隊長は軍曹ミッキー・ダンに命じて彼を捕えさせようとした。ミッキーはシスコ・キッドの足跡を追って行った。そしてトニア・マリアと近づきになった。
1929年の米アカデミー賞でワーナー・バクスターが主演男優賞を受賞。