狼少女
(C)2005『狼少女』フィルムパートナーズ
小学4年生の大田明は、美少女の転校生・手塚留美子や、クラスのいじめられっ子・小室秀子と、仲良く遊んでいる。そんな彼の最も興味があるものは、街に巡回興行でやってきた見せ物小屋だ。チラシに書かれた演し物「狼少女」が見たくてしょうがない。学校や親からも見せ物小屋に近づく事は禁止されている。そこに近づいてはダメと言われると、余計に行ってみたくなるのだ。小室秀子は、家庭が貧しいことでいじめられている。そして、演し物のひとつ「狼少女」の正体が秀子だという噂が流れ、ガキ大将の光一たちから執拗に追い回される。明と留美子がそれを助けることになった。これをきっかけに明、留美子、秀子は交流を深めていく。秀子にとって、初めて出来た友達との楽しい日々。明は少し大人びてみえる留美子に、初めての恋心が芽生えていった。留美子は、ガキ大将の光一たちへ仕返しを企て、光一たちにケガをさせてしまう。その夜、父親にひどく叱られた明は、ひとりで家を飛び出す。向かった先は、街外れの見世物小屋。大人の目をかいくぐり、明が入り込んだ見せ物小屋には火噴き男や、口が大きく裂けた女、タコ女にろくろ首が次々と登場する。初めて見る世界で、意識が遠のき出した明の前に、ついに狼少女が入れられた檻が現れた。