イエスタデイ、ワンスモア

社交界で有名な富豪のトウ夫妻。彼らはお互いに成功した富豪カップルである。ある日突然、トウ夫人は夫から離婚を言い渡される。そして、理由が分からぬまま2年が過ぎた。そして、彼女は資産家の一人息子スティーブからプロポーズされるのだった。彼の母親であるアレン夫人は、稀代の宝石コレクター。トウ夫人は、その家宝となっている宝石欲しさに結婚を承諾する。しかし、プレゼントされるはずだったネックレスが盗まれてしまう。アレン夫人は、探偵を雇い、トウ夫人と元夫の身辺を探らせる。すると、二人はプロの宝石泥棒で、学生の頃からパートナーを組んでいたということが発覚。アレン夫人は、旅立った彼を追ってイタリアへ。ネックレスの隠し場所を問いつめる彼女に、トウは香港に戻ってから教えると約束する。トウとトウ夫人はネックレスの隠し場所をめぐり、たびたび会う。宝石略奪事件の調査が進む中、トウ夫人が病で倒れ、さらにトウも病にかかる。二人は同じ白血病だという。「ネックレスを盗んだのは私の再婚をジャマするため？」と問い詰める彼女に、トウは黙って頷いた。それならなぜ離婚を言い出したのか? トウからようやくネックレスを手に入れるが、それは贋物だった。そしてトウは、アレン夫人にある頼みごとをすると、突然失踪してしまった。この話の裏には一体何が起っているのだろうか。