新しい神様
右翼思想の女性の日常に、左翼思想の監督が迫る異色ドキュメンタリー。
右翼パンクバンド“維新赤誠塾”のヴォーカリスト・雨宮処凛は、幼い頃のイジメ体験から成長しても社会の中に自分の存在価値を見出せずにいた。そんな彼女を救ったのは「右翼の思想」。一方、土屋豊監督は反天皇思想の左翼主義者。彼は、雨宮やバンドのメンバーにして彼女の同志・伊藤秀人に反発を感じながらも、右翼と左翼に共通する社会に対する閉塞感に興味を持ち、彼女にデジカムを渡し日常を撮影させる。北朝鮮を訪問し「よど号」グループの人々と会ったり、新右翼の会合に参加したり、また所属していた団体を脱退したり、伊藤や土屋と議論を交わしたり、時にはカメラに向かって独白する雨宮。やがて、彼女は自立への道に向かってを歩き出そうとする。