人間の條件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇

(C)1959 松竹
臨時招集令状が届き、厳寒の地に送られた梶は、古参兵の理不尽な仕打ちに耐えながら厳しい訓練を受けていた。妻の美千子は、労働者処刑事件での梶の無実を訴えた手紙を中隊長宛てに送るが、この手紙によって梶は思想犯の兄を持つ新城とともに上から目をつけられてしまう。そんな折、美千子が梶のもとを訪れるが、これが二人一緒に過ごす最後の夜となった。その後、梶に命の危機が。九死に一生を得て、病院で目覚めた梶はしばしの療養ののち退院し、軍に復帰。そこで昔の友人・影山と再会し、少尉となっていた彼から初年兵の教育を手伝ってほしいと頼まれる。梶は引き受ける交換条件として、内務班の編成を変えることを要求。厳しい上下関係の中で非人道的な行為が横行する軍隊組織を少しでも変えようとする。やがて戦況が悪化し、影山は戦死。前線での壮絶な戦いの中、梶は目の前で仲間を次々と失っていく。

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