年老いた美術商のオラヴィは、家族よりも仕事を優先して生きてきた。ある日、音信不通だった娘から電話がくる。問題児の孫息子オットーを職業体験のため数日預ってほしいというお願いだった。その矢先、オラヴィはオークションハウスで一枚の肖像画に目を奪われる。価値ある作品だと確信したが、絵には署名がなく、作者不明のまま数日後のオークションに出品されるという。オットーとともに作者を探し始めたオラヴィは、その画風から近代ロシア美術の巨匠イリヤ・レーピンの作品といえる証拠を掴む。どうしても「幻の名画」を手にいれたいオラヴィは資金繰りに奔走するが、その過程で想像もしていなかった娘親子の過去を知る―。
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像
(C)Mamocita 2018
2020年2月28日(金)公開