“ビートルズを解雇された男”が語るザ・ビートルズの前日譚『ザ・ビートルズの軌跡 リヴァプールから世界へ』より、予告編とザ・ビートルズの大ファンとして有名な、俳優の安田顕及びビートルズ研究家・本作字幕監修の藤本国彦より推薦コメントが解禁となった。
本作は初期のビートルズが出演していたリヴァプールのクラブ「ジャカランダ」のオーナーで、1960年そして61年に彼らのハンブルク巡業を手掛けた興行主アラン・ウィリアムズが、当時美大生だったジョンとスチュアート・サトクリフに女子トイレの修繕の仕事を頼んだ時の回想から始まる。
■『ザ・ビートルズの軌跡 リヴァプールから世界へ』予告編
さらにメジャーデビュー直前に突然解雇されたドラマーのピート・ベストがビートルズを追い出された日やその過程などについて自ら詳細に語るほか、ビートルズ全作品をプロデュースしたジョージ・マーティンに乞われデビュー曲「ラヴ・ミー・ドゥ」のレコーディングにリンゴ・スターの代わりに参加したアンディ・ホワイト、初期から『ラバー・ソウル』までのチーフ・エンジニアを務めたノーマン・スミスら、初期のビートルズをよく知る男たちの証言からビートルズが成功するまでの軌跡を辿る。
<安田顕(俳優)コメント>
世界のビートルズが、故郷英国リヴァプールの片隅で夢見る10代の若者だった頃の回顧録。
喫茶店で1ペニーのジャムをトーストにつけて塗るジョン・レノンに、「1ペニーがもったいない」と心配していたポール・マッカートニー。
彼は今年82歳となり、10億ポンドを稼ぐ億万長者となった。
そして今も世界中で"Can’t Buy Me Love”を歌い続けている。
おとぎ話のはじまりのはじまりの映画です。
<藤本国彦(ビートルズ研究家・本作字幕監修)>
当然ビートルズにも、レコード・デビューするまでの「下積み時代」がある。いきなり「横綱」になったわけではない。先が全く見えていない状況の中、もがきながらもなんとかチャンスをつかんでいくさまには、まるで男子高生の青春物語のような味わいがある。
2007年制作というから、現在から17年も前の作品になるが、本作に登場する多くの関係者はすでに亡くなっている。そう思うと、デビュー前のビートルズを知る人たちの証言や回想が、こうして映像として残されているのがどれほど貴重なことかと、改めて実感させられる。アンディ・ホワイトのように、ほとんど「表舞台」に出てこない人もいるし、アラン・ウィリアムズやピート・ベストが、こういう形で時間を割いて喋っているのもそれほど多くはない。
7月5日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開