この男は、バカだ。でもずっと好きな私は、もっとバカだ。橋本愛主演×矢崎仁司監督×柚木麻子原作『早乙女カナコの場合は』公開決定!

ⓒ柚木麻子/祥伝社刊
11月15日(金)

作家・柚木麻子が2012年に上梓した小説「早稲女、女、男」を、映画監督・矢崎仁司が主演に橋本愛を迎え『早乙女カナコの場合は』として映画化することが決定した。

映画『早乙女カナコの場合は』は、男勝りで過剰な自意識ゆえに素直に甘えることができず、本当は誰よりも純粋で不器用な主人公・早乙女カナコと演劇サークルの先輩・長津田の10年に渡る恋愛模様を中心に、彼女たちと周囲の人々が右往左往しながらも各々が自分を見つめ直していく姿を描いた恋愛奮闘記。


監督を務めるのは、映画『ストロベリーショートケイクス』、『スイートリトルライズ』、『さくら』などを手掛け、痛みを伴う切なる恋愛を、独特の映像美で描いてきた矢崎仁司。5年ぶりの新作となる本作では、「物語より、光景の積み重ねこそが、観る人の心に触れると信じて映画を作り続けてきました。素晴らしいスタッフとの出会いで光景が映し撮れたと思います」と出来上がりに自信をのぞかせる。主演を務めるのは、数々の映画やドラマに出演、歌手としての活動や、独自の感性を生かし様々なジャンルで活躍をみせる橋本愛。「男とか、女とか、そのグラデーションとか、自意識、愚かさ、狡猾さとか、そんなものがわっと湧き上がってきて、葛藤して、ぐちゃぐちゃになって。でもそれこそがオリジナルで、そして何でもない自分自身なのだと、そんなふうに思ったんです。全然大人になんてなってなかった!」と橋本は語り、本作を通して気付かされた思いを明かす。カナコと付かず離れずの関係を続けているうだつが上がらない脚本家志望の学生・長津田役には、シリアスからコミカルまで幅広い役柄を演じ存在感を発揮している若手実力派俳優・中川大志。橋本との共演は本作が初となる。中川は、「長津田というキャラクターを知れば知るほど人間の奥深さが出てきて、とてもチャーミングです。この役は僕にとってまた新たな挑戦でもありました」と役柄について触れ、「映画の中で流れていく時間、変化していく季節が、苦しくも心地よかったです」と撮影時を振り返った。また、原作者の柚木麻子からは「あまりにも美しい愛についての映画で自分の原作かどうか、疑ってしまった」と称賛のコメントが届いた。

また、写真家の柴崎まどかが撮り下ろした場面写真も解禁。恋愛中のカナコと長津田の姿が切り取られており、作品への期待が高まる。柴崎は、映画『愛なのに』、『まなみ100%』、『市子』等のスチールの他、雑誌、広告、カタログ、アーティスト写真など幅広く活動中。


今回解禁されたスチールは、大学でカナコと長津田が手を取り合ってダンスをするシーンや家で二人だけの「お祝い」をするシーン、そして各々のワンショットだ。


●橋本愛/早乙女カナコ役
大学に通えなかった自分にとって、この作品はあらかじめ失われた青春を取り戻すかのような……というほど甘酸っぱい話でもないのですが、全く知らない世界を手探りで途方もなく歩く感覚、でした。
男とか、女とか、そのグラデーションとか、自意識、愚かさ、狡猾さとか、そんなものがわっと湧き上がってきて、葛藤して、ぐちゃぐちゃになって。でもそれこそがオリジナルで、そして何でもない自分自身なのだと、そんなふうに思ったんです。全然大人になんてなってなかった!

●中川大志/長津田啓士
長津田というキャラクターを知れば知るほど人間の奥深さが出てきて、とてもチャーミングです。この役は僕にとってまた新たな挑戦でもありました。映画の中で流れていく時間、変化していく季節が、苦しくも心地よかったです。

●矢崎仁司/監督
物語より、光景の積み重ねこそが、観る人の心に触れると信じて映画を作り続けてきました。素晴らしいスタッフとの出会いで光景が映し撮れたと思います。ぼんやりした不安の世界をサバイブする彼、彼女たちに会いに来てください。きっと元気になれる。見えない鎖を解き放つ作品になると嬉しいです。

●柚木麻子/原作
あまりにも美しい愛についての映画で自分の原作かどうか、疑ってしまった。

2025年3月、新宿ピカデリー他全国公開

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作品紹介

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